アーカイブ 2015

開催趣旨

2011年3月11日の東日本大震災、その後の東京電力福島第一原子力発電所事故により、福島県内には津波・地震による被害に加え放射線汚染被害、さらに、そこに由来するコミュニティの分断、風評被害が発生し、今なお多くの局面で復旧・復興が急がれています。
この状況から一歩でも前進するため、福島県立博物館と福島県下の各地域の博物館、文化事業に携わる大学、NPOなどの諸団体が連携し文化活動の支援を行うことを目的に、はま・なか・あいづ文化連携プロジェクトを2012年にスタートしました。
2012年度は、地域への愛着を象徴するような文化財の活用に配慮し、復興につながる文化的事業の継続的な展開をめざしました。
2013年度は前年度の実績を踏まえ、事業をさらに発展させるとともに、福島県立博物館と地域との協働、他分野との連携・融合、地域へのアウトリーチを積極的に推進しました。
2014年度は、震災後4年目の福島に必要な文化的な事業を、各団体との協議の上で計画し、福島の文化の豊かさの再認識、福島の現状の共有と発信を柱に実施しました。
震災後、数年間が経過し、被災者がおかれている環境、福島県民が被っている精神的な負担の状況は変化しています。また、県内各地域が抱える問題・課題の差異が時間の経過と共に際立つようになり、福島県を地理的に区分する「はま・なか・あいづ」それぞれの地域の問題・課題への丁寧なリサーチと対応が必須となってきています。
2015年度はそれらの解決につながるアプローチとなることを目的に、8つのプロジェクトを展開しました。

開催概要

実施期間: 2015年4月9日~2016年3月31日
プロジェクト活動期間: 2015年4月22日~2016年3月10日
参加アーティスト: 約20人
主な活動エリア: 南相馬市、浪江町、大熊町、いわき市、飯舘村、福島市、西郷村、石川町、喜多方市、会津若松市、西会津町、三島町、昭和村他
主催: はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会
構成団体: 南相馬市博物館/福島大学芸術による地域創造研究所/NPO法人3.11被災者を支援するいわき連絡協議会/いいたてまでいの会/NPO法人まちづくり喜多方/福島県立博物館
外部協力団体: 南相馬市国際交流協会/南相馬市市民活動サポートセンター/NPO法人まちづくりNPO新町なみえ/NPO法人西会津ローカルフレンズ/NPO法人Wunder ground
実行委員会委員長: 赤坂憲雄(福島県立博物館長)
事務局: 福島県立博物館
助成: 平成27年度文化庁地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業

プロジェクト

記憶の紡ぎ場プロジェクト
南相馬コミュニティ創造プロジェクト

入居者が減る仮設住宅、今後増加する災害復興公営住宅などで予想されるコミュニティの課題に取り組むために、コミュニケーションアーティスト開発好明氏により提案されたプランが「愛銀行」。コミュニケーションのためのお金の要らない銀行を仮想したアートワークショップです。参加者はまず自分の「できること」「やってみたいこと」を考え、次にお互いに出し合った「できること」「やってみたいこと」を組み合わせて実現することを考え、さらに、実現の方法を考えて、実際に行動します。参加を通して自分を愛し、他者を愛する体験をするのです。
「愛銀行」ワークショップによる、災害復興公営住宅等の入居者の方々の語らいの場、新たな交流のきっかけを創出することを目指し、数度の公開ミーティング、試行ワークショップが行われました。南相馬市では、これまで、はま・なか・あいづ文化連携プロジェクトに御協力いただいた市民の方を中心に、手法、課題、効果について話し合い、現地コーディネーターの必要性が重要とされました。その後、福島大学渡邊晃一教授の協力を得て福島大学での試行ワークショップも行いました。学生3〜4名が一組となり、4組のチームでワークショップに取り組みました。あるチームは、「誕生日会をやりたい」「餃子を作れる」「似顔絵を描ける」という「できること」「やってみたいこと」が集まり、その場にあった黒板、コピー用紙などを利用し即席の餃子パーティーが開かれました。プレゼントは黒板に描かれた似顔絵でした。また、別のチームには「手芸店を開きたい」という「やってみたいこと」に対して「手芸が趣味で教えられる」という「できること」が見事にマッチし、その場で手芸教室が始まりました。「海外旅行がしたい」「歌を唄いたい」「楽器を演奏できる」がでそろったチームでは即興で世界一周の歌が生まれました。
試行ワークショップを通じて、同じ専攻の学生のように親しい者の間にもある意外な一面を互いに知り、尊重することで、より関係性を深めることができる手応えを感じました。避難が長期化している仮設住宅のサロン活動などで効果が期待できるでしょう。
試行ワークショップを経て、南相馬市でのコーディネーターを探りましたが、それ以降の事業展開には至りませんでした。本事業では試行ワークショップにより手法を確立することができましたが、その後も「愛銀行」の活動は開発氏により続けられており、個展などでの発表により福島の現状が発信されていることに感謝いたします。

形式:ミーティング、ワークショップ
アーティスト:開発好明

開発好明 Kaihatsu Yoshiaki
山梨県生まれ。コミュニケーションアーティスト。
観客参加型の美術作品を中心に、国内外で幅広く活動。東日本大震災後は、東北などを巡回するデイリリーアートーサーカスというアートプロジェクトを企画・運営。

愛銀行公開ミーティング

日時:2015年5月24日(日)13:00~16:30
会場:37cafe@park
講師:開発好明
参加者:南相馬市の皆さん

愛銀行ワークショップ 福島大学

日時:2015年10月2日(金)15:00~17:00
会場:福島大学美術棟
講師:開発好明
参加者:福島大学人間発達文化学類 文学・芸術学系学生、大学院生の皆さん

記憶の紡ぎ場プロジェクト
暮らしの記憶プロジェクト

「ここが縁側で、こうして庭を眺めました。」「あの頃はこんな夕陽は見られませんでした。」現地インタビューに御協力いただいた浪江町のKさんは、このような言葉を聞かせてくださいました。
「暮らしの記憶プロジェクト」は2014年度に「福島写真美術館プロジェクト」に参加したアーティスト安田佐智種氏のプロジェクトを継続、更新したものです。「福島写真美術館プロジェクト」で取り組んだのは津波で流失した住宅基礎を素材にした作品制作でした。復旧作業により被災地の整地が進み、残された住宅基礎の遺構も姿を消しています。それは、津波で奪われた暮らしの痕跡、土地の記憶、そこにあった暮らしを消し去ることでもあります。2015年度はこれまでに制作した作品の素材となった住宅の住民の方からそこで営まれていた当時の暮らし、現在の住宅での暮らしの様子をお聞きし、震災と東京電力福島第一原子力発電所事故によりしいられた被災地と被災者の変化をアーカイブ化することを目指しました。冒頭のKさんの言葉は浪江町請戸のかつての御自宅跡でのインタビューの際の言葉です。当日は美しい夕陽の中、作業を終えました。インタビューはまず作品の素材となった住宅のかつての住民を探すことから始まりました。住宅地図をてがかりに浪江町役場、南相馬市小高区の区長さんを訪ねて情報を収集、住民の方々をご紹介いただきました。数名の方に連絡し、避難先、元の住宅跡などでインタビューを行い、かつての住まい、現在の住まいの見取り図を描いていただきながらその状況を録音・録画しました。8名のインタビューは書き起こされテキスト化されています。今後さらに映像編集がなされ作品化される予定です。
本事業は大規模な復旧事業の中でともすれば見過ごされ記録されることもない多くの被災者の個人史と地域の記憶を美術作品としてとどめ後世に残す貴重な事業です。被災の状況、現在の状況によって被災者の方々の心情はさまざまです。インタビューは細心の配慮と注意をもってなされるべきで、プライバシー保護にも慎重でなければなりません。デリケートな交渉・調整にあたっていただいた南相馬市、浪江町の関係者の方々、そしてなによりインタビューに応じてくださった皆様と安田氏に深く感謝申し上げます。

形式:調査・制作
アーティスト: 安田佐智種

安田佐智種 Yasuda Sachigusa
東京都生まれ。美術作家。
東京藝術大学大学院終了後に渡米。ニューヨークを拠点に活動。身体の記憶と視覚の関係性を追求する作品を制作。主な展覧会に、カリフォルニア写真美術館、Base Gallery、国立新美術館、セゾン美術館等がある。

記憶の紡ぎ場プロジェクト
相馬野馬追の記憶プロジェクト

写真家高杉記子氏は、震災後、国指定重要無形文化財相馬野馬追に出会いました。2012年の福島写真プロジェクトに参加し、その後も、祭礼に参加する騎馬武者の方々を丹念に取材しポートレートを撮り続けています。現在は騎馬武者の方々と信頼関係を構築し、震災後も絶えることなく地域の誇りとして続けられた祭礼の魅力とそれを取り巻く人々の思いを記録しています。その蓄積は地域の文化資産としての意義を持ち始めており、2015年度はこれまでに撮影されたポートレートを展示する展覧会「野馬追ダイアログ」を南相馬市民文化会館ゆめはっとギャラリーで開催しました。地元で公開の機会のなかった作品を紹介することができました。
合わせてモデルとなった小高区を中心とする騎馬武者の皆さん、モデレーターの南相馬市博物館学芸員二上文彦氏によるトークセッション「小高ダイアログ」を開催しました。騎馬武者によるトークイベントは地元南相馬市でもこれまで開催されたことはなく、ポートレート作品を仲立ちとしたアートプロジェクトの繋ぐ力によって実現したイベントでした。今回築かれた関係性は今後の制作と野馬追のさらなる追跡に活かされていくことでしょう。

形式:展覧会、トークセッション
アーティスト: 高杉記子

高杉記子 Noriko Takasugi
山梨県生まれ。写真家。
ロンドン芸術大学 London College of Communication, MA Photojournalism & Documentary Photography卒業。雑誌編集者、広報の仕事を経て、写真家として活動中。

野馬追ダイアログ-Fukushima Samuraiが生み出す対話と未来-

会期:2016年2月3日(水)~2月12日(金)
会場:南相馬市民文化会館 ゆめはっと ギャラリー
後援:南相馬市、相馬野馬追執行委員会、相馬野馬追保存会
協力:公益財団法人南相馬市文化振興事業団
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会

トークセッション「小高ダイアログ~野馬追、野間懸を未来へつなぐ~」

日時:2016年2月11日(木)13:30~15:30
会場:南相馬市民文化会館 ゆめはっと ギャラリー
登壇者:佐藤邦夫(小高郷騎馬会長)
    高島絹代(前・小高商工会女性部長)
    南原芳正(小高神社氏子総代)
    本田信夫(前・三社五郷騎馬会長、士魂会会長)
    山澤征(小高区行政区長会長、相馬野馬追小高区執行委員長)
    鎌田真吾(小高郷騎馬武者)
モデレーター:高杉記子、二上文彦(南相馬市博物館学芸員)

記憶の紡ぎ場プロジェクト
いわき七夕プロジェクト

地域の祭礼の活性化とアートによる復興公営住宅のコミュニティ支援の両者を目標としたプロジェクトでした。いわき駅前商店街で開催される七夕まつりは自由で創造的な飾りの造形に特徴があり、この地域を代表する行事として親しまれています。しかし他地域同様商店街の賑わい創出に取り組まねばならない状況であり、七夕まつりにも何らかの活性化が求められていました。一方、震災の津波とその後の東京電力福島第一原子力発電所事故による多くの避難者がいわき市内に避難しており、さまざまな軋轢が地域に生じてしまっています。本プロジェクトの舞台となったいわき市小名浜の下神白団地をはじめ復興公営住宅への移転にともなうコミュニティの再建も大きな課題です。下神白団地は原発事故による4町からの避難者が別々の棟に入居し、さらに隣接していわき市の津波被災者が入居する団地が建設されています。入居者には独居の高齢者も多くコミュニティの再生が求められていました。そこで、団地入居者が七夕飾りの制作によっていわき七夕へ参加することで、団地内でのコミュニティの創出と七夕まつりの活性化につながるのではと考えたのです。
そこで、NPO 法人Wnuder ground、NPO法人3.11被災者を支援するいわき連絡協議会、アーティスト竹内寿一氏が中心となり団地集会所で七夕飾りを制作しました。七夕に参加するという目的意識、人と交流する楽しみ、ものを作り上げる喜びを共有することを大切にし、アーティストやスタッフは寄り添う姿勢で臨みました。完成した七夕飾りには参加者のさまざまな故郷が融合し、審査員特別賞を受賞しました。
もちろん受賞が目的ではなく、地域の祭礼を素材にアートが介在することで新たなコミュニティを創造できました。今後、同様の課題に向き合う際のサンプルとなりえるでしょう。
七夕参加の後も、参加者はカフェ、おでん屋台、ベンチ制作などに取り組んでいます。コミュニティは次第に自立した創造的な場に成長しています。こうした取り組みへの支援は七夕プロジェクトから別のアートプロジェクト(福島藝術計画×ART SUPPORT TOHOKU TOKYO)に引き継がれました。アートプロジェクトの協働という点からも本プロジェクトの意義は小さくなかったと思われます。
また、下神白団地での七夕飾り作りワークショップと並行していわき市平のアートスペースで行った、一般参加の七夕飾りワークショップには、地域の子どもたちなどが参加。地域の素材に取材した七夕飾りのテーマとして、いわき市に所在する海洋水族館アクアマリンふくしまが調査を行っているシーラカンスを選択し、アーティスト竹内寿一氏と制作協力のいわき市の芸術集団十中八九が、参加者のアイディアを形にするサポートを行いました。2015年8月に行われた七夕祭りには、下神白団地、平のアートスペース双方で作られた七夕飾りが並んで掲げられ、原発事故避難者とその受け入れ地域であるいわき市住民の交流の場ともなりました。平のアートスペースもまた審査員特別賞を受賞し、ダブル受賞自体が、両者の交流のシンボルともなりました。

形式:ワークショップ
アーティスト: 竹内寿一

竹内寿一 Takeuchi Toshikazu
千葉県生まれ。造形作家。
舞台美術や参加型ワークショップ等の講師として活動。主なワークショップに、豊島区立舞台芸術交流センターあうるすぽっとで行った段ボールやバルーンを素材にした造形ワークショップ(複数年間にわたって実施)など。青森県のねぶた祭りで地域の参加者とねぶたつくりワークショップも実施。

下神白団地復興公営住宅七夕飾り制作ワークショップ

日時:2015年6月25日(木)、7月6日(月)、7月13日(月)
会場:下神白団地復興公営住宅集会場
講師:竹内寿一
講師補助:横山典子(造形作家)
共催:NPO法人3.11被災者を支援するいわき連絡協議会
協力:NPO法人Wunder ground/福島藝術計画×ART SUPPORT TOHOKU TOKYO/平商店会連合会
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会

平七夕飾り制作ワークショップ

日時:2015年7月4日(土)、7月5日(日)、7月11日(土)、7月19日(日)、7月26日(日)、8月2日(日)
会場:もりたか屋
講師:竹内寿一
講師補助:宮本洋平(造形作家)
協力:NPO法人Wunder ground/NPO法人3.11被災者を支援するいわき連絡協議会/平商店会連合会
制作協力:十中八九(芸術集団)
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会

記憶の紡ぎ場プロジェクト
飯舘村の記憶と記録プロジェクト

本プロジェクトでは東京電力福島第一原子力発電所事故により全村避難をしている飯舘村のみなさんへの聞き書き調査と、写真家の岩根愛氏による村民の話しの中の重要な場所、思い出の場所での360°風景写真の撮影が行われました。避難が長期化する中で、大事な場所、思い出の場所の景色は変容し、除染活動による変化も日々進んでいます。そのような飯舘村の現在を記録し、伝える事業でした。
また、飯舘村の現状を広く伝える機会として現地視察ツアー「飯舘村の試みと未来」を2日間にわたって開催しました。両日とも定員が埋まるバスで飯舘村内の除染現場、小規模太陽光発電所、試験農場、警戒区域ゲートなどを回りました。1日目は農業を通して村の復興と現状発信に尽力する菅野宗夫氏のお話を現地でお伺いしました。2日目は飯舘村文化財保護審議会委員の佐藤俊雄氏にバスに同乗していただき村内を回った後、福島市で飯舘村を支援しているいいたてまでいの会主催の「いいたてミュージアム」を見学し解散しました。
東京電力福島第一原子力発電所からは40km以上離れているにもかかわらず原発事故による放射能汚染でいまだ全村避難状況にある飯舘村では広大な地域で除染作業が行なわれており、村の景観は大きく変貌しています。福島県内では良く知られているこうした状況も県外には十分に伝わっておらず、参加者には少なからず驚きだったようでした。
参加したアーティストや静岡県のNPO法人メンバーは、この体験がきっかけとなり、福島の現状に深く関心を持ち、静岡県内での成果展に結びついていきました。ツアーからの波及効果はこのように大きく、今後も必要とされている事業です。

形式:調査・制作、ツアー
アーティスト:岩根愛

岩根愛 Iwane Ai
東京都生まれ。写真家。
ハワイの日系人文化や、世界の多様なコミュニティについての取材を続けている。ハワイで出会ったカメラで360°パノラマ写真も撮影。福島県内で、原発事故により変化していく風景の撮影も行っている。

現地視察ツアー「飯舘村の試みと未来」

日時:2015年11月7日(土)、8日(日)12:30~17:00
開催地:飯舘村、福島市
講師:菅野宗夫(農業・ふくしま再生の会)、佐藤俊雄(飯舘村文化財保護審議会委員)
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会

<北>を学び、知るプロジェクト

東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電所事故によって傷ついた福島、東北の復興のためには、自らの足下を見つめ直し掘り起こすことが必要です。そのことによって震災と原発事故で何が失われ、何を回復しなければならないのかが分かるはずだからです。「〈北〉を学び、知る」プロジェクトは福島・東北の精神性、アイデンティティを学ぶ開かれた場と機会を創出しました。
今年度はエクスカーション・シンポジウム・トークセッションからなる2日間のプログラムを喜多方市山都町(旧山都町)・昭和村で行ないました。最初に地域史研究者とこの地域で活動実績のあるアーティスト丸山芳子氏・千葉奈穂子氏が講師を務めエクスカーションを実施し、山岳信仰の足跡を山都町地区で探りました。同日後半は「北を学ぶということ」をテーマに人類学者・石倉敏明氏、地域のまちづくり活動実践者IORI倶楽部事務局長・金親丈史氏、東北芸術工科大学大学院生でチュートリアル活動「東北画は可能か?」に参加する石原葉氏・久松知子氏が講師を務め、それぞれが東北、北方についての取り組みを語りました。
翌日はフィールドを昭和村に移し、「カラムシと民俗」をテーマにエクスカーション、「昭和村に暮して」をテーマにトークセッションが行われました。カラムシ栽培とその商品化、織り姫と呼ばれる後継者育成事業に長年取り組んできた昭和村では、後継者による積極的なカラムシへの取り組みが行なわれる一方、農家民宿などを中心に食文化などの地域文化が大切に扱われています。参加者同様、参加者を受け入れた昭和村の担当者も村の文化にあらためて気付く機会となったのではないでしょうか。同じ福島県会津地方でも個性的、特徴的な地域は多く存在します。今後はそうした地域同士が学びを通して結び付く事業展開も可能でしょう。

形式:エクスカーション、シンポジウム、トークセッション

〈北〉を学ぶ エクスカーション・シンポジウム・トークセッション

開催日:2015年8月27日(木)、28日(金)
会場:大和川酒蔵北方風土館 良志久庵、織姫交流館など
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会
8月27日(木)
13:00~16:30 エクスカーション「山と暮らし」
講師:小澤弘道(前喜多方市文化課長・会津坂下町史編纂室専門員)、丸山芳子(美術家)
17:00~19:00 シンポジウム「北を学ぶということ」
講師:石倉敏明(秋田公立美術大学教授)
   金親丈史(IORI倶楽部事務局長)
   石原葉・久松知子(東北芸術工科大学大学院・東北画は可能か?メンバー)
モデレーター:丸山芳子
8月28日(金)
9:00 ~12:30 エクスカーション「カラムシと民俗」
講師:千葉奈穂子(写真家)、舟木由貴子・渡辺悦子(渡し舟主宰・元織姫)
ぞうりづくり実演講師:本名文夫
14:00~15:30 トークセッション「昭和村に暮らして」
ゲスト:千葉奈穂子(写真家)、皆川キヌイ(農家民宿 やすらぎの宿とまり木経営)、舟木由貴子
モデレーター:千葉奈穂子

福島祝いの膳プロジェクト

福島では農水産物、食の安全・信頼が東京電力福島第一原子力発電所事故により大きく傷つき、いまだ回復の途上にあります。こうした課題を抱えてはいますが、福島の食文化は実に豊かな広がりを持っています。県内各地での食材・食文化リサーチを継続しており、2015年度は、檜枝岐村・いわき市・南相馬市でリサーチが行われました。檜枝岐村ではハコネサンショウウオの漁を続けている方から漁法と加工法の聴き取りを行ない、いわき市、楢葉町では水産業と水産物の現状を調査しました。東京電力福島第一原子力発電所からの汚染水により操業が制限されている福島県内の水産業ですが、カレイなど多様な魚種と加工法があることが確認できました。南相馬市では、南相馬市博物館の協力を得て、南相馬市小高区の浦尻貝塚資料から縄文時代の食文化についてのレクチャーを受けました。

形式:調査・制作
アーティスト:中山晴奈

中山晴奈 Nakayama Haruna
千葉県生まれ。フードアーティスト。
ケータリングのほか、フードとアートのワークショップや作品制作を各地で行い、地域のかくれた資源を見つけ、ユニークなかたちで世に出している。2012年にNPOフードデザイナーズネットワークを設立、現在理事長。神奈川県藤沢市で食とものづくりスタジオFERMENTを立ち上げ、運営している。

夢の学び舎プロジェクト
いわき学校プロジェクト

豊間ことばの学校
津波被害を受けたいわき市豊間地区。辛くも難をまぬがれたいわき市立豊間小学校は、地域の拠点として震災後支援の受け入れ先の役割もはたしてきました。落ち着かない中での学校生活が続くにつれ、児童たちの学力低下が認められるようになり、そこで学校が始めたのは児童の「ことば力」を培うことでした。教科の学習濃度を上げるのではなく、自らの考えを言語化する能力をつけることが、すべての教科の学力アップに繋がると考えたからです。その取り組みをアートプロジェクトの切り口で支援したのが「豊間ことばの学校」。様々なジャンルの表現者が講師役を担い、多様なアプローチで児童たちの表現力を開放していきました。
第1回の講師はアーティストの乾久子さん。ワークショップ「くじびきドローイング」は、ある人が書いた言葉のくじを引いた人が、その言葉から想起する絵を描く(ドローイングをする)というもの。乾さんが静岡県から持参したくじを豊間小学校の児童が引き、言葉がもたらすイメージを描きました。豊間小学校の児童が記したくじは後に静岡県でのワークショップで使われ、ワークショップを通じた福島県と静岡県の子どもたちの応答ともなりました。
第2回、第3回の講師は俳優のカタヨセヒロシさん。即興芝居、即興パフォーマンスを得意とするカタヨセさんに導かれて、言葉と身体表現のキャッチボールをしながら子どもたちは言葉の瞬発力を鍛えました。第3回では、グループにわかれて台本を作成。何をどのような言葉と身体で演じるかを自分たちで考え、試みました。
第4回、第5回の講師はNPO法人芸術資源開発機構(ARDA)に所属し、対話型美術鑑賞を行っている鑑賞ファシリテーターのみなさんが講師。東西の名画をカードにしたアートカードを用いて感想の言葉を紡いだり、海辺の小学校である豊間小学校のために選曲されたドビュッシーの「海」を聞いてイメージする絵を描いたり。複数のファシリテーターが対応することで、子どもたちの表現力が丁寧に引き出されました。
豊間ことばの学校には、1年生から6年生までの全学年から希望者30名(1学期実施の第1回のみ27名)が参加し、回を重ねるにつれ、自発的に言葉を発し、自由に表現を楽しむ姿が印象に残るようになりました。スタート時に課題としてあった児童たちの学力の低下は解消し、向上していることを学校から嬉しい成果としてお聞きしています。

形式:ワークショップ
アーティスト:乾久子、カタヨセヒロシ、認定NPO芸術資源開発機構(ARDA)

乾久子 Inui Hisako
静岡県生まれ。美術家。
繊細なドローイングによる作品の制作・発表を中心に県内外で活躍。「言葉=くじ」と「絵=ドローイング」の連環によるワークショップ「くじびきドローイング」を、静岡県内を中心に精力的に開催している。

カタヨセヒロシ Katayose Hiroshi
福島県生まれ。俳優、ダンサー。
即興パフォーマンス集団6-dim+ (ロクディム)共同主宰。「この瞬間を一緒に笑おう」をキーワードに、即興芝居・即興コメディの公演やワークショップを全国で実施。2014年、NHK東日本大震災プロジェクト「スマイルキャラバン」に出演、被災地での活動が放送された。

認定NPO芸術資源開発機構(ARDA)
1999年設立。東京都を拠点に活動。
一人ひとりが自分らしく心豊かに生きられるコミュニティの創造と実現を目指して、アートと社会をつないでいる。アーティストとのワークショップや、鑑賞ファシリテーターによる対話を通した美術鑑賞プログラムの企画提案、運営を行っている。

第1回 くじ引きドローイング/ことばと絵のリレー

日時:2015年7月10日(金)14:30~16:00
講師:乾久子

第2回・第3回 ことばとカラダ 感じて動いて、みんなの物語をつくろう

日時:2015年10月30日(金)14:30~16:00、11月6日(金)14:30~16:00
講師:カタヨセヒロシ

第4回 音楽で何がみえる?音を描こう

日時:2015年12月11日(金)13:40~15:10
講師:認定NPO芸術資源開発機構(ARDA)ファシリテーター

第5回 みてみてはなそう!絵の世界

日時:2015年12月18日(金)14:30~16:00
講師:認定NPO芸術資源開発機構(ARDA)ファシリテーター

好間土曜学校~アートな自然~
福島県の太平洋側の南端にあるいわき市には、東京電力福島第一原子力発電所事故から避難した人々が多く移り住んでいます。事故当時、遠方に避難した人も何度かの転居の後に、県内でも特に故郷と気候風土が近く、かつ便の良いいわき市を居住地に選択することが多いからです。
いわき市立好間第一小学校の学区にも複数の仮設住宅があります。避難してきた児童と受け入れ地域の児童が、自然に仲良くなる場をつくりたいという学校の課題に応えて実施されたのが「好間土曜学校」。休日の土曜日に開催する学校の学びのテーマには「自然の素晴らしさ」を掲げ、複数の表現者が講師となり、それぞれの表現手法でテーマを学び、創造を楽しむ授業が行われました。
第1回の講師はアーティストの吉田重信さん。会場は広い窓を持つ廊下。赤・青・黄色のカラーシートを思い思いの形に切って窓に貼り付けました。カラーシートは、太陽の光を受けて廊下に影をつくり、影の形や濃淡から、太陽の運行や光の強さと影の関係を実感できました。
第2回の講師はワークショップデザイナーの出町光識さん。校庭で自分が気になる自然のかけらを集めた後、自然の歴史の産物でもある土を捏ねて好きな形の器をつくり、校庭から集めた葉、枝、木の実などを押し当てて、自然の足跡をつけました。
第3回の講師は書家の千葉清藍さん。いわき市を流れる夏井川の水と福島県産の油と和紙を使って墨流しを行い、福島には自然の恵みでできた豊かな産物があること、地域の水の大切さを学びつつ、偶然性の中で生まれる模様を楽しみました。
第4回の講師は美術家の河合晋平さん。人工物であるピンやチューブを素材にイモムシを制作しました。人工物を素材に自分の中から生まれる生き物。人工と自然について感じ取りながらつくったイモムシは、いわき市の形の葉っぱを食べているように展示されました。
第5回の講師はなにわホネホネ団の西澤真樹子さんと浜口美幸さん。ゲスト講師は地質・化石研究者の竹谷陽二郎さんと鈴木直さん、アーティストの吉田重信さん。いわき市で発見されたフタバサウルス(フタバスズキリュウ)について、竹谷さんとフタバスズキリュウの化石の発見者である鈴木さんのお話しを聞いた後に、骨からわかる生き物の骨格について西澤さんと浜口さんがレクチャー。吉田さんのアドバイスを受けながら実物大のフタバサウルスの貼り絵を制作。いわき市の太古の生き物を学びつつ楽しく作ったカラフルなフタバサウルスが校内に展示されました。
好間土曜学校には、4年生から6年生までの希望者約40人が参加し、創造を楽しみつつ、自然の多様な姿や地域の歴史などを学びました。自然や歴史の要素を取り込んだアートワークショップの可能性を感じさせるプログラムでした。

形式:ワークショップ
アーティスト:吉田重信、出町光識、千葉清藍、河合晋平、なにわホネホネ団

吉田重信 Yoshida Shigenobu
福島県生まれ。美術家。
1980年代後半から活動をはじめる。国内外で作品を発表。1995年から自然光を使ったワークショップ「虹ヲアツメル・虹ノカンサツ」を国内各地で開催。オリジナルのモチーフ「光の鳥」をテーマにしたワークショップも行っている。

出町光識 Demachi Mitsunori
東京都生まれ。ワークショップデザイナー。
東京を中心に国内外で陶芸の個展を多数開催。福島県では、2009年「岡本太郎の博物館・覚醒するアーティストたち」「会津・漆の芸術祭」等に参加。東日本大震災では、茨城にある工房にて被災。2ヶ月後には南相馬にある避難所でのボランティアを経て、子供たちとワークショップを開催。

千葉清藍 Chiba Seiran
東京都生まれ。書家。
2010年福島県全59市町村を巡る”書道の旅”を開始。東日本大震災を経て、2011年11月新宮熊野神社長床で締めくくりの作品制作。2012年1月から、仮設住宅で書のワークショップを定期的に開催。同年9月より会津三十三観音巡りに出発。日本各地の書と文化に触れる「にっぽん書道の旅」も進行中。

河合晋平 Kawai Shinpei
大阪府生まれ。美術家。
京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。自身が「存在物」と呼ぶ独自の立体作品または平面作品を制作。1990年代半ば以来、合成樹脂を用いた独自の技法を創意工夫することにより、今日に至るまで様々なバリエーションの「存在物」を生み出す。

なにわホネホネ団 Naniwa Honehone Dan
大阪市立自然史博物館を拠点に活動している骨格標本作成サークル。おもに鳥や哺乳類の皮を剥き、骨格標本を作り、大阪市立自然史博物館等の博物館施設に収めたり、骨格から生物や地球環境を学ぶワークショップなどを各地で開催している。

第1回 光の鳥と好間の空

日時:2015年7月4日(土)9:30~11:30
講師:吉田重信

第2回 テトテトハアト葉っぱの足跡をお皿に残そう

日時:2015年10月10日(土)9:30~12:30
講師:出町光識

第3回 いわきの水と墨で福島の紙にもようをつけよう!~ 夏井川の水で墨流し ~

日時:2015年11月7日(土)9:30~12:30
講師:千葉清藍

第4回 プリオルガノンのつくり方~イモムシの気持ちになって大好きないわきを食べよう!

日時:2015年12月12日(土)9:30~12:00
講師:河合晋平

第5回 実物大!?フタバサウルスの海をつくろう~はりえで復活 むかしの生きもの~

日時:2016年1月30日(土)9:00~12:00
講師:なにわホネホネ団 西澤真樹子、浜口美幸
ゲスト講師:鈴木直(化石研究者)、竹谷陽二郎(福島県立博物館専門員)、吉田重信

夢の学び舎プロジェクト
いいたて学校プロジェクト

東京電力福島第一原子力発電所事故により全村避難となった飯舘村。世代を渡って受け継がれてきた地域の文化が断絶することを止めようと、飯舘村立飯舘中学校が2012年からはじめたのが、村民から村の文化を学ぶ「ふるさと学習」でした。毎年1年生は伝統芸能の田植踊りを学び、2年生は昔語りを聞いて紙芝居を作成。3年生は味噌作りを体験してオリジナルの味噌料理レシピを考えています。
はま・なか・あいづ文化連携プロジェクトでは、最も難易度が高い伝統芸能を学ぶ1年生に田植踊りの本来の意味を実感する機会を設け、その活動の様子、生徒たちの変化などを捉えた映像作品の制作を行う支援を行いました。
飯舘村の田植踊りは、小正月に行われるその年の豊作祈願の踊りです。数の多さは寒冷な飯舘村が稲作に厳しい環境だったことを裏付けています。田植踊りは、単に踊りというだけでなく、厳しい環境でも土地を耕し、作物を育て、文化を積み重ねてきた故郷の歴史を伝えるものでもあります。
集落の家々をめぐり祈りを捧げてきた田植踊り本来の姿を体験する古民家公演には、年間を通じて田植踊りの指導にあたっている保存会のみなさんをはじめ、衣装の着付け、会場利用などで村内外の多くの大人の協力もありました。
中学校入学したての5月から田植踊りを学びはじめ、仮設住宅や村の敬老会で披露し村のお年寄りたちから感謝を受け、次第に村の文化を受け継いでいる自覚を持つようになる生徒たちの変化は、カメラマンの赤間政昭さんが丁寧に追いかけました。現在の飯舘村の風景を織り交ぜた映像作品は、飯舘村の今を、今の日本に、そして将来の生徒たちに伝えることでしょう。

形式:田植え踊り公演
アーティスト:赤間政昭

赤間政昭 Akama Masaaki
福島県生まれ。写真家。
日立製作所、リコー、アサヒPENTAX等の広告・カタログ制作に従事。2002年からフリーランス。日本産業広告賞(新聞部門)、日経産業新聞広告賞、日経サイエンス広告賞等受賞。Uターン後は、福島県内で行われているいくつかのアートプロジェクトに参加。

田植え踊り古民家公演

日時:2015年12月10日(木)14:45~15:45 
会場:境野家
踊り:飯舘中学校1年生の皆さん
踊り指導・伴奏:飯舘村飯樋町田植え踊り保存会の皆さん
着付け協力:飯樋町の皆さん
踊り指導:懸田弘訓(伝統芸能研究者)
撮影:赤間政昭
撮影補助:小池晶子
振付指導:小林由佳(振付師・ダンサー)、手代木花野(振付師・ダンサー)
協力:いいたてまでいの会 /飯舘村立飯舘中学校

夢の学び舎プロジェクト
なみえ学校プロジェクト

浪江町立浪江小学校と津島小学校は、東京電力福島第一原子力発電所事故後、福島県二本松市に避難し、旧下川崎小学校の校舎を仮校舎としています。故郷を離れた時間が重なるにつれて、浪江町について知ることが少なくなっている児童たちに、故郷の良さを伝えるべく創設されたのが「ふるさとなみえ科」です。巨大事故からの避難という異常事態にあって、浪江小学校もまた学校が果たせる役割を考え、動いています。
はま・なか・あいづ文化連携プロジェクトでは、「ふるさとなみえ科」で生まれた浪江町を読んだ句を読み札とする絵札つくりと校内展示の協働。
浪江町の海や公園、お祭りや伝統工芸などを読んだ句には、作成した児童たちの思いが詰まっています。それを視覚化する作業に絵本作家の飯野和好さんが協力してくれました。ご自身のイラストによるカルタ制作の実績がある飯野さんは「できるだけはっきりと強い色合いで」というポイントを伝えると、あとは児童たちが自由に発想することを重視されました。完成した絵札は力強さも感じられる仕上がりとなりました。
年度末にはお気に入りの絵札を紹介する展示を校内で実施。生徒たち自ら作文した解説を添え、「なみえっこカルタ」を通じて浪江町を伝える「浪江小学校ミュージアム」を作り上げました。

形式:ワークショップ
アーティスト:飯野和好

飯野和好 Iino Kazuyoshi
埼玉県生まれ。イラストレーター、絵本作家。
「小さなスズナ姫シリーズ」で第11回赤い鳥さし絵賞受賞。「ねぎぼうずのあさたろう」(福音館書店)で第49回小学館児童出版文化賞を受賞。「みずくみに」で第20回日本絵本賞を受賞。2003年、金の星社で「江戸いろはかるた」出版。

なみえっこカルタ制作ワークショップ

日時:2015年10月7日(水)、10月13日(火)13:50~15:30
会場:浪江小学校二本松仮校舎
講師:飯野和好

なみえっこカルタ展示ワークショップ

日時:2016年3月10日(木)14:25~15:15
会場:浪江小学校二本松仮校舎
講師:小林めぐみ(福島県立博物館学芸員)

岡部昌生フロッタージュプロジェクト

2012年より継続している本プロジェクトは、はま・なか・あいづ文化連携プロジェクトの中心となるプロジェクトです。当初の南相馬市を中心とする活動から飯舘村、大熊町、石川町へと活動範囲を拡大して、震災後の生々しい記憶、被災地の歴史と記憶の古層をフロッタージュの技法で採取、記録する活動を続けてきました。その過程で南相馬市では津波の被害と密接な関係がある干拓と耕地整理の歴史が、さらに大熊町、石川町における活動では、同町立歴史民俗資料館の協力により原発事故に至る近代史の断面にエネルギー産地としての福島の姿が浮かび上がりました。石川町は大正から昭和40年代まで石英、長石などの鉱物を盛んに産出していたため、戦時中は軍部によるウラン採掘が試みられた歴史があり、原発事故後、注目を集めることとなりました。しかし、重視すべきはウラン採掘に至った資源産地としての福島の歴史でしょう。残された選鉱場基礎のコンクリート塊のフロッタージュはこの歴史を県内外に伝える大作となりました。

沿岸部、東京電力福島第一原子力発電所からは遠く、震災の影響が無かった飯舘村では放射能汚染による深刻な被害が引き起こされ、全村避難が未だに続いていることは福島県内では周知の問題です。しかし、震災から5年を間近にして県外での震災の記憶の風化は一層進行しています。2015年度は飯舘村で伐採されたイグネの切株の連作に取り組みました。イグネとは季節風から家屋敷を護り、燃料・木材を得るための屋敷林です。除染作業が大規模に進む飯舘村内では多くのイグネが伐採され、同村内佐須の個人宅にあるイグネも例外ではありませんでした。震災のみならず原発事故の影響がなおも拡大している福島の現状を伝える強いメッセージを持った作品制作はまだ終わりが見えません。

プロジェクト成果展を福島市、いわき市で開催し今年度の成果を紹介しました。福島市ではトークイベントを開催。制作趣旨について語りました。京都造形芸術大学で行ったはま・なか・あいづ文化連携プロジェクト成果展FUKUSHIMA SPEAKSでは、その広いスペースを利用しこれまでの福島での岡部昌生フロッタージュプロジェクトを俯瞰できる構成となり、実物のモノと触れ合うことでしか生まれない岡部氏のフロッタージュは震災と原発事故を経験した福島の証言者として今後も重要な存在として成長していくことでしょう。

形式:調査・制作、展覧会、トークセッション
アーティスト:岡部昌生

岡部昌生 Okabe Masao
北海道生まれ。美術家。
都市に内在する不可視の記憶や歴史の痕跡を写し取るため1977年よりフロッタージュ(擦り出し)を用いて表現を始める。1980年代後半より広島の原爆の痕跡を作品化するプロジェクトを開始。現在も継続的に広島や福島といった都市に関わり続けている。国内外の各都市で制作・展覧会・ワークショップを展開。

岡部昌生フロッタージュプロジェクト成果展 福島

会期:2015年10月17日(土)~10月30日(金)
会場:県庁南再エネビル3F
協力:飯舘電力株式会社
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会
トークセッション「被曝樹/被爆樹」
日時:2015年10月18日(日)14:00~16:00
会場:県庁南再エネビル3F
出演:岡部昌生、川延安直(福島県立博物館専門学芸員)

岡部昌生フロッタージュプロジェクト成果展 いわき

会期:2015年10月24日(土)~11月27日(金)
会場:もりたか屋
協力:NPO Wunder ground
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会

福島写真美術館プロジェクト
福島環境記録プロジェクト

福島環境記録プロジェクトは、写真家赤阪友昭氏が担当。奥会津地方の三島町間方集落で、山と自然とともにある集落の人々の暮らしを追いました。限界集落と呼ばれながらも豊かさに満ちた生活は原発事故後の希望でもあります。成果展「山で生きる」を三島町交流センター山びこで開催し、会期中4日間「移動式赤阪写真館」を開催、ポートレート撮影を通じて地域の人々の姿を記録し、交流のきっかけとなりました。広報紙の体裁の簡易な記録集を作成し集落各戸に配布。地域の再発見につながるのを期待しています。

形式:調査・制作
アーティスト:赤阪友昭

赤阪友昭 Akasaka Tomoaki
大阪府生まれ。写真家。
1996年、モンゴルでの遊牧民生活及びアラスカ先住民の村での暮らしから撮影をはじめる。テーマは「継ぐべき命」。日本各地に残された山や森の原初の信仰や祭祀を被写体とした撮影と取材を続けている。

福島環境記録プロジェクト成果展「山で生きる」

会期:2016年2月11日(木)~2月21日(日)
会場:三島町交流センター山びこ
後援:三島町
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会
移動式赤阪写真館
日時:2016年2月13日(土)、2月14日(日)、2月20日(土)、2月21日(日)
撮影:赤阪友昭

福島写真美術館プロジェクト
福島の水源をたどるプロジェクト

福島の水源をたどるプロジェクトは、写真家本郷毅史氏が担当。福島を代表する河川の阿武隈川、夏井川などで源流を探り撮影しました。震災でも変ることなく流れ続ける清冽な水は、生命の源でもあり、原発事故後にさらに輝きを増しています。いわき市で行なわれた展覧会に招かれるなど、本プロジェクトをきっかけに活動が広がっています。

形式:調査・制作
アーティスト:本郷毅史

本郷毅史 Hongo Tsuyoshi
静岡県生まれ。写真家。
1999年から2002年にかけて、喜望峰から日本まで自転車で旅をする。3年5ヶ月かけて40カ国、4万5千キロを走る。現在は「水源」をテーマに写真と映像を撮っている。

福島写真美術館プロジェクト
成果展

第1回福島写真美術館プロジェクト成果展は、長野県大町市の大町リノプロを会場に開催。商店街の活性化と市民活動の場として空き店舗を改装した会場で地域の方々と協働して展示作業が行われました。第2回は、福島市の県庁南再エネビルを会場に開催しました。

形式:展覧会
アーティスト:赤阪友昭、本郷毅史、村越としや、土田ヒロミ

福島写真美術館プロジェクト成果展in大町

会期:2015年8月1日(土)〜8月24日(月)
会場:大町リノプロ
共催:原始感覚美術祭実行委員会
後援:大町市教育委員会
協力:大町リノベーションプロジェクト/信濃大町 食とアートの回廊実行委員会

福島写真美術館プロジェクト成果展in福島

会期:2016年2月8日(土)〜2月21日(日)
会場:県庁南再エネビル3F
協力:飯舘電力株式会社
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会

福島写真美術館プロジェクト
福島の自然を紹介するプロジェクト

福島の自然を紹介するプロジェクトに参加した写真家村越としや氏は須賀川市の実家周辺をたびたび撮影しています。写真家にとっては親しい何気ない風景ですが、そこを撮影する意味は原発事故後に変化したといいます。写真家の視線は地域と人の関係性を考えさせます。福島県出身の若手写真家としても活躍を期待し、支援していきます。

形式:調査・制作
アーティスト:村越としや

村越としや Murakoshi Toshiya
福島県生まれ。写真家。
2003年、日本写真芸術専門学校卒業。2009年、東京・清澄白河に自主ギャラリー「TAP」を設立。2011年、日本写真協会賞新人賞受賞。個展やグループ展を多数開催している。

福島写真美術館プロジェクト
福島の民俗を紹介するプロジェクト

福島の民俗を紹介するプロジェクトには写真家土田ヒロミ氏が参加、原発事故後から福島県内の撮影を続けている写真家と連携し、除染作業などで変貌する里山や田園を撮影、記録しました。

形式:調査・制作
アーティスト:土田ヒロミ

土田ヒロミ Tsuchida Hiromi
福井県生まれ。写真家。
大学を卒業後、サラリーマン時代を経て写真家となる。『自閉空間』で第8回太陽賞を受賞。2008年、土門拳賞受賞。主な写真集に『俗神』、『砂を数える』、『ヒロシマ』、ほかがある。

黒塚発信プロジェクト

安達ヶ原の鬼婆伝説は謡曲「黒塚」として広く知られています。仕える姫の病を治すため、生き肝を求め都から奥州安達ヶ原に流れ着いた乳母は、黒塚の岩屋にこもりその日を待ちます。念願の生き肝を得た女が殺めた妊婦の懐に見たものは都に置いてきた我が子に与えたお守りでした。悲しみのため女は鬼女と化して旅人を襲うようになり、やがて旅の僧侶によって調伏されました。深い悲しみと怒りが凝縮したこの説話には、原発事故後の実に今日的な東北の宿命が色濃くにじんでいます。本プロジェクトでは福島大学渡邊晃一教授を中心に黒塚をテーマに福島の課題を身体表現によって表現することに取り組んでいます。
2014年度に舞踊家・コンテンポラリーダンサーの平山素子氏主演、映像監督高明氏による映像作品「KUROZUKA黒と朱」を黒塚ゆかりの二本松市の観世寺、浪江町の津波被災地、南相馬市、福島大学で撮影しました。引き続き、2015年度は、舞踏家大野慶人氏主演、映像監督古田晃司氏による映像作品「KUROZUKA黒と光」を制作しました。慶人氏の父大野一雄氏がかつて黒塚を演じた際の衣裳を使用した公演は一般にも公開され、黒塚の現地に取材した映像を交え編集しました。
評論家・東雅夫氏、詩人・和合亮一氏、伝統芸能研究者・懸田弘訓氏、福島大学教授・鈴木裕美子氏をお招きし渡邊氏がモデレーターをつとめたトークセッション「黒塚」では、「KUROZUKA黒と朱」「KUROZUKA黒と光」を上映し、民俗学・文学・美術の視点から黒塚の源流について活発なトークが行なわれました。映像は他団体の学会、シンポジウムなどでも視聴され、福島・東北の歴史と教訓を伝えています。

形式:対談、公演、トークセッション
アーティスト: 渡邊晃一
ゲストアーティスト:大野慶人、古田晃司

渡邊晃一 Watanabe Koichi
北海道生まれ。美術家、福島大学教授、福島大学芸術による地域創造研究所所長。
絵画・現代美術を中心に活動。国内外の企画展多数に参加。福島現代美術ビエンナーレ企画監修。ダンス作品とのコラボレーションに『大野一雄 疾走する肌膚』(川口現代美術館スタジオ)、『平山素子 Life Casting』(新国立劇場)など。平山素子のダンス作品『春の祭典』(新国立劇場)にも美術協力している。

大野慶人 Ohno Yoshito
東京都生まれ。舞踊家。
1959年土方巽の「禁色」で少年役を演ずる。60年代の暗黒舞踏派公演に参画。85年「死海」で大野一雄と共演。86年以降大野一雄の全作品を演出。近作にヴッパタール舞踊団ダンサーとの共演「たしかな朝」(2010)など。ソロ作品「花と鳥」(2013)はヨーロッパ(2014)、ブラジル(2015)を巡演。

古田晃司 Furuta Koji
福島県生まれ。映画作家。
大学在学中からフリーランスの助監督として、劇映画・テレビドラマ制作の現場に参加。東日本大震災を機にインターネット報道に活躍の場を広げ、東京電力福島第一原子力発電所への入構取材や、福島県民へのインタビュー作品などを制作。現在も「福島」をテーマに記録映画の制作に取り組んでいる。

対談「大野慶人×渡邊晃一」

日時:2015年12月20日(日)18:00~20:00
会場:大野一雄舞踏研究所
講師:大野慶人、渡邊晃一
協力:大野一雄舞踏研究所
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会

公演「Kurozuka 黒と光」

日時:2015年12月21日(月)14:00~18:00
会場:大野一雄舞踏研究所
協力:大野一雄舞踏研究所
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会

「黒塚」上映会+トークセッション

日時:2016年2月21日(日)14:00~16:30
会場:フォーラム福島
出演:東雅夫(文芸評論家/「幽」編集顧問)
   和合亮一(詩人)
   懸田弘訓(伝統芸能研究者/福島県民俗芸能学会調査団団長)
   鈴木裕美子(舞踊研究家/福島大学教授)
モデレーター:渡邊晃一
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会
映像作品≪KUROZUKA 黒と光≫
主演:大野慶人
題字:千葉清藍(書家)
音楽:落合敏行(作曲家)
映像監督:古田晃司
企画・美術:渡邊晃一

グランド・ラウンドテーブル

グランド・ラウンドテーブルは、はま・なか・あいづ文化連携プロジェクトの事業報告、発信、そして福島県内で震災後に行われている文化活動の情報共有を目的に年間数回行ってきました。2015年度は3回開催。
第1回は「ここで作る演劇、演劇で創るこれから」をテーマに、地域文化の拠点施設いわき芸術文化交流館アリオスで開催。近年、いわき市を中心に演劇に関わる活動を展開してきた方々、演劇的表現を追求するアーティストが集い、様々な場所で行われる演劇公演の事例から演劇が持つ《場所性》と《可能性》を参加者と共に考えました。
登壇者は、相馬千秋(アートプロデューサー)・やなぎみわ(アーティスト、京都造形芸術大学教授)・岩間賢(アーティスト、愛知県立芸術大学講師)・長谷基弘(劇作家、演出家、劇団桃唄309代表)・永山智行(劇作家、演出家、劇団こふく劇場代表、宮崎県立芸術劇場演劇ディレクター)・くらもちひろゆき(劇作家、演出家、架空の劇団 主宰)・カタヨセヒロシ(俳優、ダンサー、6dim+ 共同主宰)・島崎圭介(NPO法人Wunder Ground 代表)の各氏、モデレーターを委員長赤坂憲雄がつとめました。

東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故から5年を迎え、被災地では日常の回復とともに震災の記憶の風化が進んでいます。第2回のグランド・ラウンドテーブルは南相馬市市民情報交流センターを会場に開催しました。津波被害と原発事故の二重の苦難を経験した南相馬市でのグランド・ラウンドテーブルでは、年月を経ても決して忘れてはいけない「鎮魂」の思い、前に進むための「忘却」、そして苦難を乗り越えた先に立ち上がる「創造」をテーマに掲げました。第1部は、南相馬市に長期滞在制作を行なった片桐功敦氏、地域の民俗を長年研究している岩崎真幸氏、震災後災害FMの番組を通じて地域の方との対話を継続し、2015年南相馬市に転居した柳美里氏、起業などを通じて小高区の地域再生に取り組む和田智行氏に登壇いただき、この3つのキーワードを指針に語り合いました。
第2部、第3部は、小高区の同慶寺を会場にお借りし、第2部では、大堀相馬焼・春山窯の御協力を得、講師を勤める華道家・片桐功敦氏によるワークショップによって大堀相馬焼を花器に同慶寺本堂を花で飾りました。参加者はいまだ自由な立ち入りができない地域となったままの大堀相馬焼の産地に思いをはせたことでしょう。第3部では、柳氏、片桐氏そして同慶寺御住職田中徳雲氏に加わっていただきました。双相地域の歴史の基盤を作った相馬家の菩提寺での語りは、南相馬発の新しい文化の萌しを感じさせました。

第3回のグランド・ラウンドテーブルはクロージング・フォーラムとして福島県立博物館を会場に開催しました。はま・なか・あいづ文化連携プロジェクトは、アートプロジェクトを中心にトークイベント、ワークショップ、展覧会などを福島県内外の諸団体と協働して2012年から実施してきました。同じく重要な目的の一つが、福島県内でのアートを介したネットワークの形成、これまでにない新たな視点を持った文化の創出です。
本フォーラムでは、これまで国内の多くのアートプロジェクトを支援し、ネットワーク化を推進してきた企業メセナ協議会専務理事加藤種男氏、本プロジェクト参加作家の岡部昌生氏、いわき市でのプロジェクト展開の中核として携わったNPO法人Wunder Groundの会田勝康氏、実行委員会メンバーでもある南相馬市博物館学芸員二上文彦氏を招き、「アートは何を残せたか 震災から5年の福島・アート・地域」をテーマに報告、講演、クロストークを行いました。会田氏、二上氏からは本事業がコミュニティ、地域文化に与えた成果について報告がありました。岡部氏からは福島で制作に臨むアーティストの姿勢について言及がなされ、加藤氏からは福島でのアートプロジェクトの可能性について示唆に富むご講演をいただきました。今年度までの締めくくりであると同時にこれからのスタートでもありました。

第1回グランド・ラウンドテーブルinいわき
「ここで作る演劇 演劇で創るこれから」

日時:2015年6月13日(土)15:30~19:30、6月14日(日)13:00~17:00
会場:いわき芸術文化交流館アリオス本館2Fカンティーネ
講師:相馬千秋(アートプロデューサー/NPO法人芸術公社代表理事)
   やなぎみわ(アーティスト/京都造形芸術大学美術工芸学科教授)
   岩間賢(アーティスト/愛知県立芸術大学講師)
   長谷基弘(劇作家/演出家/劇団桃唄309代表)
   永山智行(劇作家/演出家/劇団こふく劇場代表/宮崎県立芸術劇場演劇ディレクター)
   くらもちひろゆき(劇作家/演出家/架空の劇団主宰)
   カタヨセヒロシ(即興パフォーマンス集団6-dim+共同主宰)
   島崎圭介(NPO法人Wunder ground代表)
   赤坂憲雄(福島県立博物館長/学習院大学教授/はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会委員長)
協力:NPO法人Wunder ground
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会

第2回グランド・ラウンドテーブル
「震災から5年 鎮魂・忘却・創造」

日時:2015年11月27日(金)13:30〜17:30 、11月28日(土)10:30〜16:00
会場:南相馬市市民情報交流センター 大会議室、同慶寺
講師:岩崎真幸(みちのく民俗文化研究所代表)
   片桐功敦(華道家)
   柳美里(小説家、劇作家)
   和田智行(小高ワーカーズベース代表)
   田中徳雲(同慶寺住職)
ワークショップ講師:片桐功敦
協力:南相馬市博物館/同慶寺/大堀相馬焼協同組合/春山窯
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会

クロージングフォーラム
「アートは何を残せたか 震災から5年の福島・アート・地域」

日時:2016年3月6日(日)14:45~18:30
会場:福島県立博物館 講堂
特別講演講師:加藤種男氏(企業メセナ協議会専務理事)
講演講師:岡部昌生氏(美術家)
報告:二上文彦氏(南相馬市博物館学芸員)、会田勝康氏(NPO法人 Wunder groundコミュニティコーディネーター)
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会

はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト成果展
アートで伝える考える福島の今、未来【大町】

会期:2015年7月31日(金)〜8月23日(日)※月曜日休館
会場:ギャラリー・いーずら
協力:大町市美術振興専門委員/原始感覚美術祭実行委員会/信濃大町食とアートの廻廊実行委員会
主催:大町市教育委員会/はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会

ギャラリー・トーク

日時:2015年7月31日(金)10:00~11:00
会場:ギャラリー・いーずら
講師:小林めぐみ(福島県立博物館学芸員)

はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト成果展
アートで伝える考える福島の今、未来【静岡】

会期:2016年1月9日(土)〜1月22日(金) ※1月11日、12日、18日、19日は休廊
会場:金座ボタニカ3F・4Fアートスペース
共催:静岡大学アートマネジメント力育成事業実施委員会
協力:金座ボタニカ
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会

トークセッション「福島×アート×静岡」

日時:2016年1月10日(日)14:00~16:30
場所:金座ボタニカ2Fカフェ
講師:乾久子(アーティスト)
   中山晴奈(フードアーティスト)
   白井嘉尚(静岡大学教授)
   赤坂憲雄(福島県立博物館長)

はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト成果展
FUKUSHIMA SPEAKS
アートで伝え考える福島の今、これからの未来

会期:2016年1月22日(金)〜1月31日(日)
会場:京都造形芸術大学ギャルリ・オーブ
主催:京都造形芸術大学/はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会

FUKUSHIMA SPEAKSクロストーク

クロストーク1「福島の記憶の記録」
日時:2016年1月22日(金)18:00~19:30
講師:岡部昌生(美術家)、川延安直(福島県立博物館学芸員)

クロストーク2「原発30km圏内に咲く花たちの言葉」
日時:2016年1月23日(土)14:00~15:30
講師:片桐功敦(華道家)、二上文彦(南相馬市博物館学芸員)

クロストーク3「福島の奥へ」
日時:2016年1月24日(日)14:00~16:00
講師:赤阪友昭(写真家)、本郷毅史(写真家)、片桐功敦(華道家)

クロストーク4「Off grid dialogue」
日時:2016年1月30日(土)14:00~15:30
講師:片桐功敦(華道家)、服部滋樹( クリエイティブディレクター)

クロストーク5「福島後~表現者にとっての3.11~」
日時:2016年1月31日(日)14:00~16:00
講師:ヤノベケンジ(美術家)、村山修二郎(美術家)
モデレーター:川延安直(福島県立博物館学芸員)

はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト成果展
アートで伝える考える 福島の今、未来【浜松】

会期:2016年2月18日(木)~2月28日(日)10:00~18:00 ※2月22日は休室
会場:鴨江アートセンター
共催:鴨江アートセンター
後援:中日新聞東海本社/静岡新聞・静岡放送
協力:NPO法人クリエイティブサポートセンターレッツ
主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会

トークセッション「福島でレジデンス制作をすること」

日時:2016年2月28日(日)15:00~17:00
会場:鴨江アートセンター
講師:片桐功敦(華道家)、本郷毅史(写真家)
モデレーター:小林めぐみ(福島県立博物館学芸員)