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いわき七夕プロジェクト、2つの七夕飾りがついにお披露目。

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6日からいわき駅前、平商店街で3日間に渡り開催された平七夕まつり。天候にも恵まれ、商店街は沢山の人で賑わっておりました。

いわき七夕プロジェクトは、いわき市小名浜の下神白復興公営住宅と平市街地のフリースペースで6月から行っていたワークショップ型のプロジェクト。参加者の皆さんからあがったアイディアを元に、造形作家の「とっくん(竹内寿一さん)」にご指導いただきながら、平七夕まつりに向け、オリジナルの七夕飾りを制作してきました。
復興公営住宅に暮らす皆さんと平市街地の地元の皆さんによって、七夕飾り制作を通した新しい人々の交流が生まれる事を願い企画されたいわき七夕プロジェクト。
ついにその2つの七夕飾りのお披露目です。

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こちらの色とりどりのシーラカンスの造形は、平フリースペースで行ったワークショップで、平地区の地域の皆さんと、いわき市で多方面に渡り精力的に活動してらっしゃる団体「十中八九」さんが力を合わせて制作した造形飾りです。
造形飾りは、かつての七夕まつりでは良く見る飾りの種類だったそうですか、昨今は花紙のぼんぼりと吹き流しで作られた七夕飾りが定番となっています。懐かしさと新しさ、そしてこの圧倒的な迫力は道行く人の目を惹き付け人々を自然と笑顔に導いていました(ちなみに夜になると目がピカピカと様々な色に光ります)。
平に暮らす子供達のアイディアから生まれたシーラカンスの造形飾り。本気の大人達の力も加わり、ダイナミックで夢のある作品となりました。

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(平ワークショップの様子)
ウロコの部分はワークショップに参加してくれた皆さんが描いたイラストを切って貼り付けたもの。

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本来深海に暮らすシーラカンスが堂々と空を飛ぶ様子は、子供達の未来の無限大の可能性を表しているように見えました。

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そして、こちら。
真ん中の可愛らしい熊さんが象徴的な、とっても賑やかな七夕飾りは、小名浜の下神白復興公営住宅に暮らす皆さんと、「NPO法人3.11被災者を支援するいわき連絡協議会(みんぷく)」さんのサポートにより制作された作品。

下神白復興公営住宅は、富岡町、双葉町、大熊町、浪江町の4つの町から避難された皆さんが暮らしてらっしゃいます。元は別々の町で暮らしていた方々が、この七夕飾りを作り上げるというひとつの目標に向かい、知恵と技術を出し合い、団結し、約1ヶ月の間、毎日のように制作に力を費やしました。ひとつの作品を作り上げる為に同じ時間を過ごす事で、家族のような絆と新しい交流が生まれました。

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(下神白復興公営住宅ワークショップの様子)
福を集めると言われる「熊手」に、皆さんの想いと願い、懐かしき故郷の自慢の愛おしいものたちを目一杯詰め込んだ七夕飾り。
五穀豊穣の米俵、縁起物のぼぼ、富岡町夜ノ森の桜、双葉町の薔薇、大熊町のおーちゃんくーちゃん(これが真ん中の熊さんです)、浪江町の鮭、大堀相馬焼。
そして、千羽鶴。
どれも制作に携わって下さった住民の皆さんのアイディアです。

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初お披露目となった6日は大型バスを2台も貸し切り、皆さんで七夕飾りの吊り上げに立ち会って完成を祝いました。七夕飾りが吊り上げられた瞬間、自然と拍手が湧き上がります。その顔は皆、誇らしげな笑顔でした。

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どちらの七夕飾りも唯一無二の素晴らしい作品です。

震災により、福島は様々な伝統文化が失われつつあります。
私共、はま・なか・あいづ文化連携プロジェクトは、失われつつある文化の灯火を絶やさぬ事を目的とし活動しているアートプロジェクトでもありますが、それと同時に、震災をきっかけに構築された人々のコミュニティから、新たな文化を創造する事も目的としています。
このたびこうして新しく生まれた文化交流が、これからも永く永く続いて行く事を願い、今後も出来る限り皆さんに寄り添って活動をして行きたい、して行かなければと、堂々と風になびく七夕飾りを見上げながら強く強く心に刻みました。

平七夕まつりでは、毎年七夕飾りのコンテストが行われます。今回制作された2つの七夕飾りですが、見事2つ共、審査員特別賞という素晴らしい賞を受賞する事が出来ました。
皆さんの想い、届いたようです。

(髙橋牧子)

2015.08.09