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トークイベント+標葉せんだん太鼓公演「文化でつなぐふるさと」

9月9日(土)、郡山女子大学で
トークイベント+標葉せんだん太鼓公演「文化でつなぐふるさと」を開催しました。

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講師は本プロジェクト参加作家の岩根愛さんと、
岩根さんが取材を続けている双葉町の盆太鼓奏者、横山久勝さんと今泉春雄さん。

まずは、岩根さんから、ご自身のこれまでの活動についてご紹介いただきました。
ハワイの日系人文化を取材してこられたこと、その中で出会った360°撮影できるパノラマカメラのこと。
ハワイでは日本の移民が伝えた盆踊りが、ボンダンスとして進化し盛んに行われていること。
そこで唄われる盆唄は福島にルーツを持つこと、それに導かれるように福島を取材し始めたこと。。。
震災後に、ハワイによる福島復興支援の中で、避難している福島の学生をハワイに招くという事業がありました。
所在なげにしていた女子高生が、ボンダンスの音色を聞いて、「あ、これ知ってる。福島の盆踊りだ!」と盆踊りに加わって踊り出したことに、岩根さんは衝撃を受けたと言います。
体の中にしまわれているふるさとの音。
その音が揺り動かす何か。
それを探し、ハワイと福島の太鼓による交流を受け持つ中で、
双葉町の盆踊りを伝え残そうと活動されている横山さん、今泉さんに出会われたそうです。

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双葉町は東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故により、帰還困難区域となりました。

民謡の宝庫とされる福島浜通り地方にあって、双葉町も数百年の歴史を持つという双葉盆唄を伝えてきました。
毎年、各地区で盆踊りが催され、「やぐらの競演」という各地区の盆唄・太鼓・笛の競演も行われていたそうです。
その中で横山さん・今泉さんは、双葉の新しい伝統を作ろうと、標葉せんだん太鼓保存会という創作太鼓の会も結成し、盛んに活動していました。

震災後、町民は離ればなれに暮らすことになり、双葉町の盆踊りは存続の危機を迎えることになります。
その中で、横山さん・今泉さんと岩根さんとの出会いが、ハワイに双葉盆唄を伝えるプロジェクトとして始動しました。
当初、ハワイのボンダンスを見て、福島の盆踊りがかくも変化し、しかも盛大に催されているいることにショックを受けたというお二人。
ですが、双葉盆唄をハワイに預け、いつか双葉町に帰る日に、また返してもらうことに託したのだと言います。
日本からハワイに渡った人たちが、遠いふるさとの記憶として大切に伝えてきた盆踊り。
ハワイ風に変化しながらも、そこにはふるさとへの思いが息づいています。
盆踊りは先祖を迎え送る踊り。
自分の中に、土地の中に、流れる血を感じ、継承する踊り。
双葉町を離れて暮らす方々にとって双葉の盆踊りはかけがえのないものなのだと、そこになくてはならないものなのだと、お二人から教えられました。

今年、いわき市にある仮設住宅で復活した「やぐらの共演」で拝見した(競演から共演になりました)、
お二人の様子、双葉町のみなさんの様子が、何よりもそれを物語っています。

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お二人は、岩根さんと出会ったことで明るくなったと言います。
ハワイのボンダンスを知り、その力強さに双葉町の未来を思われたのでしょうか。

「ふるさと」とは何でしょうか。
横山さんは、そこに吹く風であり、そこに寄せる波であり、空気であり、風景であり、音だとおっしゃいました。
盆踊りの音は、そこになくてはならないものなのだと、おっしゃいました。

いつかそこに帰る日に、その風が、その音が響いていますように。

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最後は標葉せんだん太鼓保存会のみなさんの迫力の演奏で締めくくられました。

岩根さん、横山さん、今泉さん
標葉せんだん太鼓保存会のみなさん
ご来場のみなさま
そして、サポートしてくださった郡山女子大学のみなさま
ありがとうございました。

2017.09.16