Blog

岡部昌生フロッタージュプロジェクト2014札幌ラウンドテーブル

さる9月13日、岡部昌生フロッタージュプロジェクト2014札幌ラウンドテーブルを札幌市資料館で開催しました。昨年のラウンドテーブルは広島市で、今年は札幌国際芸術祭が開催されている札幌市で同芸術祭の連携事業としても位置付けていただきました。テーマは「札幌で語る〈近代〉」。
岡部札幌2
日本の近代化のために必要なエネルギー・石炭を供給し続けた北海道、石炭に代わり主要なエネルギーと位置付けられ、今回の災害をもたらした原子力、その原発の前線基地となった福島。
同様に日本の近代化を担わされた両地を結ぶラウンドテーブルは、南相馬市博物館の二上学芸員による岡部昌生さんの南相馬での活動紹介から始まり、写真家・多摩美術大学教授港千尋さん、明治大学教授・詩人の管啓次郎さんの提言と対話から福島と北海道が歩んだ歴史、両者に共通する傷痕、課題を浮き彫りにしました。
会場には南相馬市で制作された岡部昌生さんの大作を展示。津波で流失した住宅の基礎をフロッタージュした渾身の作品です。
岡部札幌1
3・11の記憶を生々しく引き出す作品の前に集まった多くの参加者の中には、南相馬市から札幌に避難した方、飯舘村から移住し牧場を再開した方もおられ、震災はまだまだ終わっていないという感をあらためて強くしました。
対話の熱は翌日の奔別トークセッションに持ち越されていきます。
岡部4

(川延安直)

2014.10.08