開催主旨

 2011年3月11日の東日本大震災、その後の東京電力福島第一原子力発電所事故により、福島県内には津波・地震による被害に加え放射線汚染被害、さらに、そこに由来するコミュニティの分断、風評被害が発生し、今なお多くの局面で復旧・復興が急がれています。

 この状況から一歩でも前進するため、福島県立博物館と福島県下の各地域の博物館、文化事業に携わる大学、NPOなどの諸団体が連携し文化活動の支援を行うことを目的に、はま・なか・あいづ文化連携プロジェクトを2012年にスタートしました。

 2012年度は、地域への愛着を象徴するような文化財の活用に配慮し復興につながる文化的事業の継続的な展開をめざしました。

 2013年度は前年度の実績を踏まえ、事業をさらに発展させるとともに、福島県立博物館と地域との協働、他分野との連携・融合、地域へのアウトリーチを積極的に推進しました。

 2014年度は、震災後4年目の福島に必要な文化的な事業を、各団体との協議の上で計画し、福島の文化の豊かさの再認識、福島の現状の共有と発信を柱に実施しました。

 2015年度は、震災・原発事故からの時間の経過と共に際立つようになった県内各地域が抱える問題・課題の差異に留意しながら、それらの解決につながる文化的なアプローチとなることを目指しました。

 福島県を地理的に区分する「はま・なか・あいづ」は、それぞれの地域の文化や自然の特徴を生み、福島に多様な豊かさをもたらすものです。2011年以降は、同時に、震災と原発事故による影響の差異を生み出すものともなりました。豊さと課題。福島が大事にし、向き合わなくてはならないそれらを多くの方と共有することを目的に、2016年度は11のプロジェクト・プログラムを実施します。