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いよいよ本格始動のはま・なか・あいづ文化連携プロジェクト。
今年度は郡山市、福島市、別府市、京都市で成果展を開催予定です。

8月4日(金)・5日(土)に、京都展に向けてのプレトークイベントを京都市内の2会場で行いました。
まずは8月4日に行われた「福島に寄り添った証言者たち」についてご報告します。

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日時:8月4日(金)18:00~20:00
会場:ちおん舎(京都市中京区衣棚三条上る突抜町126)
講師:天野和彦さん(福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任教授/はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会委員)
山内正太郎さん(一般社団法人関西浜通り交流会代表理事)
安藤栄作さん(彫刻家)
司会:小林めぐみ(福島県立博物館主任学芸員/はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト実行委員会事務局)

会場のちおん舎さんは、かつて西陣織の呉服屋さんだったという由緒ある町屋。
場のもつ力が、人と人との対話を後押ししてくれました。

最初にお話しいただいたのは、当プロジェクト実行委員会委員でもある天野和彦さん。
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天野さんは、震災直後、福島県最大の避難所だったビッグパレットの運営にあたられました。
どんなにハード面で復興が進んでも、それだけでは人は生きていけない。
希望がなければ人は生きていけない。
ため息に相づちを打ってくれる誰かがいてくれるだけでもいい。そのために人が集える場所作りをされた実践について、お話しをいただきました。
人が人として生きるために、文化が必要なのだという天野さんの言葉は、はま・なか・あいづ文化連携プロジェクトの原動力でもあります。

お二人目は、関西に避難された方々を支援してくださった、関西浜通り交流会の山内正太郎さん。
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東北から遠く離れた関西に避難された方々に対して、こんなにも丁寧に寄り添い、支援してくださった方がいたことを、私たちも初めて知りました。
山内さんの原点は「なぜこの人たち(避難者の方々)は、このような目にあわなければならないのか」という問いだったと言います。他者への想像力。それこそが今、私たちに問われていることではないか、と改めて教えていただきました。

三人目は彫刻家の安藤栄作さん。
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安藤さんは、震災当時いわき市の海沿いにお住まいでした。3月11日はたまたま外出していたため、ご家族ともに難を逃れましたが、お家やアトリエに保管されていたたくさんの作品は失われてしまいました。その後、関西に移られ、福島のことを様々に発信していらっしゃいます。
津波にさらわれた瓦礫の中から見つかったのは、お子さんが小さかった時に贈られたおもちゃや、地域の方が大切にされていた神社の社でした。最後に残るのは、人の人に対する思いなのではないか。目には見えないけれど、確かにそこにある人と人とのつながりのようなものなのではないか。安藤さんのお話しをそう受け取りました。

お話しいただいた内容は三者三様ですが、そこに通底するのは、人の思い、人と人とのつながり、ということなのだと思います。
「つながり」「絆」という言葉で言ってしまうと安易に過ぎる気もしますが、最後に人を支えるのはそこなのではないかと教えていただいたトークでした。

東北人にはつらい夏の京都でしたが、それにも負けぬ熱いトークでした。
これから、各地での成果展、トークイベントなどなど、怒濤のように開催して参ります。
随時、ご報告していきますので、ご一読いただければ幸いです。